专利摘要:
ガスタービン、特に、順次燃焼式ガスタービンの低圧タービン用のブレード(20)が、鋳造方法により製作されて、半径方向に対して内側のプラットフォームと外側のプラットフォーム(21)の間に延びるブレード板を有し、そのブレード板の内部には、プラットフォーム(21)に通じる冷却通路が延びており、その冷却通路には、ブレード(20)を冷却するための冷媒、特に、冷気が流れ、外側及び/又は内側のプラットフォーム(21)には、鋳造用中子を使用したために生じた中子出口部分(40)が有り、その中子出口部分が、冷却通路を外部空間と繋いでいるために、閉鎖部品(32)によって閉鎖されている。そのようなブレード(20)において、閉鎖部品(32)は、それが冷却通路の壁面と同一平面で連続するように構成されて、中子出口部分(40)内に差し込まれていることによって、最適な冷却を保証している。
公开号:JP2011516269A
申请号:JP2011502326
申请日:2009-03-17
公开日:2011-05-26
发明作者:ウォードル・ブライアン・ケネス;デュッカースホフ・ローラント;ナグラー・クリストフ;フォン・アルクス・ベアト
申请人:アルストム テクノロジー リミテッドALSTOM Technology Ltd;
IPC主号:B22D29-00
专利说明:

[0001] 本発明は、ガスタービンの技術分野に属する。本発明は、請求項1の上位概念に基づくガスタービン用ブレードに関する。]
背景技術

[0002] 順次燃焼式ガスタービンが周知であり、産業用途において実績を有する。当業者の間でGT24/26として知られている、そのようなガスタービンは、例えば、非特許文献1の論文に記載されている。その論文の図1は、そのようなガスタービンの基本的な構造を図示しており、その論文の図1は、本明細書の図1として掲載されている。更に、そのようなガスタービンは、特許文献1に記載されている。] 図1
[0003] 図1は、順次燃焼式ガスタービン10を図示しており、シャフト19に沿って、圧縮機11、第一燃焼室14、高圧タービン(HDT)15、第二燃焼室17及び低圧タービン(NDT)18が配置されている。圧縮機11と二つのタービン15,18は、シャフト19の周りを回転するローターの一部となっている。圧縮機11は、空気を吸い込んで、それを圧縮している。圧縮された空気は、プレナムチェンバーに流入して、そこから前混合バーナーに流れ、そこで、この空気は、少なくとも一つの燃料、少なくとも燃料供給部12を介して供給される燃料と混合される。そのような前混合バーナーは、基本的に特許文献2又は3に記載されている。] 図1
[0004] 圧縮された空気は、前混合バーナーに流入して、そこで、前述した通り、少なくとも一つの燃料との混合が行われる。次に、その燃料と空気の混合気は、第一燃焼室14に流入して、そこで、その混合気は、安定した火炎面を形成して燃焼する。そのようにして生成された高温ガスは、次の高圧タービン15内で出力を発生して部分的に減圧され、そして、第二燃焼室17に流入して、そこで、更に別の燃料供給16が行われる。高圧タービン15内で部分的に減圧された高温ガスが依然として保持する高温によって、第二燃焼室17内では、自己点火に基づく燃焼が起こる。次に、第二燃焼室17内で再加熱された高温ガスは、複数段の低圧タービン18内で減圧される。]
[0005] 低圧タービン18は、フロー方向に対して順番に配置された、動翼と案内翼から成る複数の配列を備えており、動翼と案内翼は、交互に配置されている。例えば、フロー方向に対して三番目の案内翼配列の案内翼は、図1では符号20’を付与されている。] 図1
[0006] 案内翼は、その内部に、ブレード板の両端の間を往復する大抵は曲がりくねった冷却通路を備えており、その冷却通路には、冷媒、大抵は冷気が流れる。それは、大きな熱負荷に晒される全ての動翼にも当てはまる。]
[0007] そのようなブレードを製造するために、主に、冷却通路の形成に鋳造用中子を使用する鋳造方法が用いられている。そのような鋳造用中子は、製造上の理由からブレードの片端又は両端から突き出るために、鋳造プロセスの終了後には、それに対応して一つ以上の中子出口部分が残ってしまい、それらの出口部分は、後で閉鎖しなければならない。そのような開口部の閉鎖方法は、例えば、特許文献4に記載されている。その方法では、ブレードの開口部は、焼結させた蓋で閉鎖されており、その蓋は、内側も外側も各壁面と同一平面で連続するようになっていない。そのようになっていると、不均一な階段状の表面が生じて、冷却に用いられる媒体の流れが妨げられてしまい、そのため、冷却効率を劣化させ、部分的に問題を起こすことさえ有る。]
[0008] 欧州特許第0620362号明細書
欧州特許公開第0321809号明細書
欧州特許公開第0704657号明細書
米国特許第6,837,417号明細書
国際特許公開第2006/029983号明細書]
先行技術

[0009] Joos, F. et al., "Field Experience of the Sequential Combustion System for the ABBGT24/GT26 Gasturbine Family", IG-TI/ASME 98-GT-220, 1998 Stockholm]
発明が解決しようとする課題

[0010] そこで、本発明は、そのような問題を解決するものである。以上のことから、本発明の課題は、周知のブレードの欠点を防止するとともに、ブレード内での冷媒の妨害されない最適な流れを特徴とする冒頭に述べた形式のブレードを実現することである。]
課題を解決するための手段

[0011] 本課題は、請求項1の特徴全体によって解決される。本発明では、閉鎖部品が冷却通路の壁面と同一平面で連続するように、閉鎖部品を構成して、それを中子出口部分に差し込むことが重要である。そのように構成した閉鎖部品によって、冷媒の流れに対して不利な影響が確実に防止される。]
[0012] 本発明の一つの実施形態は、閉鎖部品が、事前に製作された閉鎖栓として構成されていることを特徴とする。そのような栓は、中子出口部分に簡単に差し込むことができるとともに、そこに速く確実に固定することができる。有利には、それは、閉鎖部品又は閉鎖栓を中子出口部分に堅く鑞接することによって実現される。]
[0013] 中子出口部分内に当接面を形成して、その面上に閉鎖部品又は閉鎖栓を載せるようにすると、閉鎖部品又は閉鎖栓を特に簡単に位置決めすることができる。]
[0014] 本発明の別の実施形態では、閉鎖部品又は閉鎖栓がプラットフォームの外面と同一平面で連続するように、閉鎖部品又は閉鎖栓を中子出口部分に差し込むものとする。そうすることによって、ブレードの外側空間においても、流体力学的な利点が得られる。]
[0015] 本発明によるブレードは、有利には、ガスタービンに用いられる。その場合、ガスタービンは、高圧タービンを後続する第一燃焼室と、低圧タービンを後続する第二燃焼室とを備えた順次燃焼式ガスタービンとすることができ、このブレードは、低圧タービンにも高圧タービンにも用いられる。特に、そのようなガスタービンの低圧タービンは、フロー方向に並んだ、動翼と案内翼から成る複数の配列を備えている。]
図面の簡単な説明

[0016] 従来技術による順次燃焼式ガスタービンの基本構造図
案内翼の側面の模式図
第一の中子出口部分を備えた外側のプラットフォームを上から見た平面図
本発明の実施例により閉鎖された中子出口部分の図3のIV−IVの面における断面図
第二の中子出口部分を備えた内側のプラットフォームを下から見た平面図
本発明の別の実施例により閉鎖された中子出口部分の図5のVI−VIの面における断面図] 図3 図5
実施例

[0017] 以下において、図面と関連した実施例に基づき、本発明を詳しく説明する。本発明の理解と直接関係しない重要でない全ての構成要素を省略している。異なる図面内の同じ構成要素には、同じ符号を付与している。媒体のフロー方向は、矢印で示している。]
[0018] 図2には、例えば、図1による順次燃焼式ガスタービンの低圧タービンに用いることがができる、本発明の実施に適した案内翼が、側面の模式図で図示されている。しかし、本発明による対象の適用は、前述した形式のガスタービンにも、特殊な案内翼又は動翼にも、所定のブレード配列にも限定されない。ここでベースとする案内翼20は、長手方向(ガスタービンの半径方向)に対してブレードヘッド23とデッキプレート21の間に延びるとともに、高温ガスフロー30の方向に対して前端27から後端28にまで達する、空間内で湾曲したブレード板22を有する。両端27と28の間において、ブレード板22は、外部に対して(図2で観察者の方を向いた)圧力側31と(その反対側の)吸気側とによって画定されている。] 図1 図2
[0019] 案内翼20は、デッキプレート21の上側に形成されたフック形状の固定部品24と25を用いて、タービンの筐体と固定される一方、ブレードヘッド23をローターと密着させている。]
[0020] ブレード板22の内部には、ブレード20を冷却するために、例えば、特許文献5に記載されている通りの、プラットフォーム21,23の間を往復する曲がりくねった冷却通路(図4と6の符号39)が設けられている。そのような冷却通路を鋳造技術で製作するためには、中子が必要であり、その中子は、この例では、プラットフォーム21と23において、(図3と4の)デッキプレートでの中子出口部分40又は(図5と6の)ブレードヘッドでの中子出口部分41として残ってしまっている。] 図3 図4 図5
[0021] 図4と6では、中子出口部分40,41は、それに対応する閉鎖栓32又は36で閉鎖されて、少なくともその部分において、閉鎖栓32,36の外側に有る面が周囲の壁面と同一平面で連続して、流れる冷媒が壁面に当たるように構成されている。それは、特に、ブレードの内部に冷媒を通すための冷却通路39に関して言えることである。] 図4
[0022] デッキプレート21に生じた中子出口部分40が円形である場合、中子出口部分内に、直径方向の段差を付けることによって、リング形状の当接面33を設け、その面上に、閉鎖栓32の対応する段差部分を載せるようにする(図4)。その場合、閉鎖栓32は、それを差し込んだ後に、中子出口部分40内において、デッキプレート21の外面も冷却通路39の内壁の表面35も同一平面で連続するようなサイズ及び形状となっている。閉鎖栓32は、有利には、硬鑞接部34によって、中子出口部分40内に固定されている。] 図4
[0023] ブレードヘッド23の中子出口部分41が四角形の場合、同様の措置が用いられ、中子出口部分41では、対向する側面に所定の深さの当接面37が設けられて、その面上には、中子出口部分41に差し込まれて周縁の輪郭と適合する閉鎖栓36が載せられる(図6)。この場合も、閉鎖栓36は、硬鑞接部38によって中子出口部分41内に固定されて、周囲の表面と同一平面で連続するようになっている。] 図6
[0024] 基本的にタービンの冷却される全てのブレードに適用することができる本発明によって、閉鎖部品が冷媒の流れを妨げる影響が最小限となる。それによって、ブレードの壁面が最適に冷却され、そのことは、ブレードの寿命を延ばすこととなる。本発明によるブレードの有利な適用は、大規模な据置型ガスタービン、例えば、当業者の間でGT24/26の名称で知られている順次燃焼式ガスタービンに対して行われる。後者のガスタービンでは、有利には、そのようなブレードを低圧タービンに適用することができる。別の形式のガスタービンでも、そのようなブレードを同様に用いることができる。]
[0025] 10ガスタービン
11圧縮機
12,16燃料供給部
13EVバーナー
14,17燃焼室
15高圧タービン
18低圧タービン
19シャフト
20,20’ブレード
21デッキプレート
22ブレード板
23ブレードヘッド
24,25 (フック形状の)固定部品
27前端
28後端
29スロットル部品
30高温ガスフロー
31圧力側
32,36閉鎖栓
33,37 当接面
34,38硬鑞接部
35 (冷却通路の)表面
39 冷却通路
40,41 中子出口部分]
权利要求:

請求項1
鋳造方法により製作されたブレード(20)が、半径方向に対してブレードヘッド(23)とデッキプレート(21)の間に延びるブレード板(22)を有し、そのブレード板の内部には、プラットフォーム(21,23)に通じる冷却通路(39)が延びており、その冷却通路には、ブレード(20)を冷却するための冷媒が流れ、ブレード(20)の終端側の端部(21,23)には、鋳造用中子を使用したために生じた中子出口部分(40,41)が有り、その中子出口部分が、冷却通路(39)を外部空間と繋いでいるために、閉鎖部品(32,36)によって閉鎖されている、ガスタービン(10)用のブレード(20)において、閉鎖部品(32,36)は、それが冷却通路(39)の壁面と同一平面で連続するように構成されて、中子出口部分(40,41)内に差し込まれていることを特徴とするブレード。
請求項2
当該の閉鎖部品が、事前に製作された閉鎖栓(32,36)として構成されていることを特徴とする請求項1に記載のブレード。
請求項3
閉鎖部品又は閉鎖栓(32,36)が、中子出口部分(40,41)内で硬鑞接されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレード。
請求項4
閉鎖部品又は閉鎖栓(32,36)を載せるための当接面(33,37)が、中子出口部分(40,41)内に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のブレード。
請求項5
閉鎖部品又は閉鎖栓(32,36)は、それがプラットフォーム(21,23)の外面と同一平面で連続するように、中子出口部分(40,41)内に差し込まれていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一つに記載のブレード。
請求項6
請求項1から5までのいずれか一つに記載のブレード(20)を備えたガスタービンにおいて、ブレード(20)が、ガスタービン(10)のタービン(15,18)内に配置されていることを特徴とするガスタービン。
請求項7
ガスタービン(10)が、高圧タービン(15)を後続する第一燃焼室(14)と、低圧タービン(18)を後続する第二燃焼室(17)とを備えた順次燃焼式ガスタービンであることと、ブレード(20)が、低圧タービン(18)内に配置された案内翼であることと、を特徴とする請求項6に記載のガスタービン。
請求項8
当該の低圧タービンが、フロー方向に並んだ、案内翼から成る複数の配列を備えていることと、この案内翼(20)が、中央の案内翼配列に配置されていることと、を特徴とする請求項7に記載のガスタービン。
請求項9
ブレード(20)が、動翼であることを特徴とする請求項6に記載のガスタービン。
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同族专利:
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WO2009121716A1|2009-10-08|
引用文献:
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法律状态:
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